こんにちは。4年マネージャーで広報を務めております、山田莉子です。まず初めに、日頃より武蔵大学アメリカンフットボール部PHEASANTSをご支援くださっている保護者の皆様、OB・OGの皆様、学校関係者の皆様、そしてすべての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
12月6日の東洋大学戦をもちまして、私たち52期はPHEASANTSを引退いたしました。この4年間を振り返ると、「濃い」という一言では言い表せないほど、多くの経験と感情が詰まった時間だったと感じています。少し長い文章になるかもしれませんが、せっかくの機会なので、これまでの思いを綴らせてください。お時間のある際に読んでいただけましたら嬉しいです。
私が高校生だった頃は、新型コロナウイルスの影響により、部活動の大会や行事がほとんどなく、これといった思い出を作れないまま高校生活を終えました。部活に所属していない友人からは「大学生になってまで部活やるの?」と言われることもありましたが、高校で思うように部活動ができなかった分、最後の学生生活である大学では、何かに全力で打ち込みたいという思いが強かったのだと思います。ラストシーズンへの意気込みのブログでも書いたように、私は1年生の新歓期間、友人に連れられてPHEASANTSの新歓ブースを訪れ、先輩方の熱意に触れ、アメフトのルールも分からないまま入部を決めました。低学年の頃は、部活に行くことがただただ楽しく、私にとって何よりも大切で、居心地の良い場所でした。周囲から心配されるほど部活中心の生活でしたが、それでも不思議と苦には感じることはありませんでした。
ここからは、少しだけ暗い話になります。ただ、最初にお伝えしておくと、私のPHEASANTSでの4年間は、振り返ればとても明るく、かけがえのない思い出ばかりです。
高学年に上がるにつれて、次第に大変さや苦しさを感じるようになりました。そして3年生の3月、私は一度、部を辞めることを決意し、主将と話し合いの場を設けました。今振り返れば、あのとき辞めなくて本当によかったと思えますが、当時は「辞めたい」という気持ちが強く、もし自分が辞めることで部に迷惑がかかるのであれば、それでも構わないとさえ思っていました。そのように感じるようになった背景には、5人でスタートした同期マネージャーが、学年が上がるにつれて少しずつ部を離れていったこと、スタッフが在籍していなかった1つ上の先輩方が引退し、必死に追いつこうとしていた緊張が一気に途切れてしまったこと、そして学年間での衝突が増えていったことがあります。
私たちの学年のスタッフは、5人でスタートしました。当時の部員数は、プレイヤーとマネージャーを合わせても30人ほどで、現在の約半数の規模でした。当時はスタッフという概念やトレーナーチームもなく、マネージャーがすべての業務を担っていました。役職についても、1人ですべてを担当したり、複数の役職を兼任したりすることが当たり前の環境でした。今思えば、業務量は現在の比ではありません。もしかしたらPHEASANTSに所属していなければ、関わることのなかったメンバーだったかもしれませんが、大変な状況の中で、同期マネージャーの存在は本当に大きく、悩みや不安を共有しながら、支え合ってここまで来たのだと思います。しかし、そんな仲間たちが少しずつチームを離れていったことは、私にとって非常につらい出来事でした。最終的には、あやなと2人で最高学年を務めることになりましたが、あやながいてくれなかったら、確実に途中で辞めていたと思います。2人でここまでやり切ることができて、本当によかったです。ありがとう相棒!笑

また前段でも触れましたが、1つ上の先輩方が引退したことで、必死に追いつこうとしていた緊張の糸が一気に切れてしまいました。当時の私は、本当に糸が切れたように、部活を頑張りたいという気持ちを失ってしまったのだと思います。1つ上の先輩方の代にはスタッフが在籍しておらず、私たちは3年生になった時点で、マネージャーとして最高学年の役割を担っていました。その中で部の規模が急激に大きくなり、新たにトレーナーチームやASを立ち上げることとなりました。就職活動と並行しながらの部活は、正直なところ必死な日々でした。今振り返ると、「必死だった割に、十分なことができていなかったのではないか」と感じることもあります。それでも、学生が主体となって動いているチームだからこそ、正解のない中で試行錯誤を重ねながら、1つ1つを自分たちで進めるしかありませんでした。
そして何より大きかったのは、学年間での衝突が増えていったことでした。私にとって部活は、何よりも大切で、居心地の良い場所でした。その空間をつくっていたのは部員の存在であり、特に同期の存在でした。そんな大切な人たちが、チームの勝利のためとはいえ、互いにぶつかり合う姿を見ることは、私にとってとても複雑でした。勝つためには必要なことだと頭では理解していながらも、心ではどうしても受け入れることができませんでした。
ここまでは、なぜ辞めたいと思うようになったのかという話を書きました。読んでいる方の中には、そこまでつらかったのなら、なぜ辞めなかったのかと思う方もいるかもしれません。もう一度頑張りたいと思えた理由は、たった1つです。それは、「この部活で出会った人たち」の存在でした。どれだけ大変で、何度嫌になっても、最終的に私の心に残っていたのは、「部員たちのことが好きだ」という気持ちでした。楽しい時間だけでなく、苦しい時間や衝突の中にあっても同じ目標に向かって本気で向き合う人たちがいること。その姿に触れるたびに、このチームの一員でいられることのありがたさを少しずつ思い出していきました。辞めようと考えたからこそ、当たり前だと思っていた日常や、何気ない会話、練習後の時間が、実はとても大切で恵まれたものだったのだと気づくことができました。PHEASANTSには、私がこれまで出会ってきた中で、間違いなく1人1人の個性が強く、そして毎日私を笑顔にしてくれる人たちがいます。考え方も価値観も違うからこそ意見がぶつかることもありましたが、その分、それぞれがチームを想い、本気で向き合っていることが伝わってきました。真剣な場面もあれば、思わず笑ってしまうような瞬間もたくさんあって、そんな日々の積み重ねが、気づけば私の支えになっていました。

あの時、部を辞めたいと打ち明けたとき、私の想像以上に真剣に話を聞き、引き止めてくれたのが、同期であり、先輩であり、後輩たちでした。無理に説得するのではなく、私の気持ちを尊重しながら、それでも「一緒に続けたい」「まだ一緒に頑張りたい」と伝えてくれたことが、何よりも嬉しかったです。その言葉や姿勢に背中を押され、私はもう一度前を向き、この部活で最後までやり切ろうと決意することができました。このメンバーと一緒に最後の青春を過ごせて幸せです。
もともと私は平和主義でできるだけ争いごとを避け、何か1つのことに全力でぶつかることからも、人に心を開くことも、どこか距離を取ってきました。そんな私が、全力で意見をぶつけたり、自分の思いを正直に言葉にしたりできた場所は、この部活以外にはありません。PHEASANTSで過ごす中で、時には感情が抑えきれず、イライラしたり、泣いたりすることもありました。それは私がこの部活にそしてこのチームに本気で向き合っていた証だったのだと思います。中途半端ではなく、逃げることもせず、全力で臨んでいたからこそ生まれた感情でした。これまでの自分からは想像もできなかったような姿を、この部活で初めて見ることができました。感情をさらけ出し、悩み、ぶつかり、それでも前を向こうとする自分がいたことに、正直、今でも少し驚いています。それと同時に、そんな自分を受け止めてくれる仲間がいたからこそ、ここまで来ることができたのだと、強く感じています。

ここからはメッセージを送りたいと思います。
【同期の8人へ】
「部活を頑張りたい」「この部に貢献したい」という前向きな気持ちと、「マネージャーを本気で辞めたい」と思うほど悩んだ気持ち、そのどちらも経験させてくれたのは、間違いなくこの同期8人だった!笑 楽しいことばかりではなかったけれど、どんなときもみんなが何も隠さず、素のままで接してくれたことが本当に嬉しかったな!私の大学4年間を話すうえで、切っても切り離せない存在だしほぼ毎日のように当たり前に会っていたみんなと、これからは簡単に会えなくなると思うと、やっぱり寂しいです。4年間、本当にありがとう。これからは同期としてだけでなく、濃い4年間を共有した友達として会おう。学年会しようね!

【先輩方へ】
右も左も分からなかった入部当初から先輩方の引退まで、またコーチの方々とは、選手からコーチとスタッフという立場に変わられてからも、多くの時間を共に過ごさせていただきました。お忙しい中でもマネージャーのことを気にかけ、温かく声をかけてくださったことが、どれほど大きな支えになっていたか分かりません。先輩方が残してくださったフェザンツに、少しでも貢献できたことを心から嬉しく思っています。皆様が築いてくださった雰囲気と温かさがあったからこそ、ここまで続けることができました。本当にありがとうございました。
【後輩のプレイヤーたちへ】
「りこさん」じゃなくて「やまりこ〜」と呼ばれたり、いじられたりする度に本当に舐めてるわ〜って嫌な顔をして冗談を言ってたけど、正直みんなが可愛くて仕方がなかったよ。どんなときも素直に、そして全力で部活に向き合う姿を間近で見られたことは、マネージャーとして本当に幸せな時間でした。そして私が悩んでるとき笑いで全てを吹き飛ばしてくれてたよ。これから先、辛いと思うこともあると思うけど、仲間を信じて、思いきりアメフトとフェザンツを楽しんでくれると嬉しいな。みんななら、きっと今以上に強いチームをつくれると信じています。みんなありがとう。
【後輩のスタッフたちへ】
みんな、本当にありがとう。
一生懸命チームを支えようとする姿を見て、何度も元気をもらってたよ!伝えたいことはたくさんあるけれど、詳しくは東洋戦で渡した手紙を読んでね~♪
【監督、コーチ、トレーナーの方々へ】
お仕事やご家庭がある中で、日々練習に足を運んでくださり、また部の運営に携わっていただき、誠にありがとうございました。皆様のご指導と支えがあったからこそ、私たちは本気で部活に向き合うことができました。マネージャーとして未熟な点も多く、ご迷惑をおかけしたこともあったかと思いますが、温かく見守ってくださったことに心より感謝しております。ありがとうございました。
【保護者の皆様へ】
部員が思い切りアメリカンフットボールに打ち込むことができたのは、日頃から支えてくださっている保護者の皆様のおかげです。私は広報という役職を務めていたこともあり、試合会場での受付やLINEでのご連絡などを通して、保護者の皆様には大変お世話になりました。試合会場でお会いするたびに名前を覚えてくださっていたり、「お疲れ様!」と温かく声をかけていただいたりすることが、毎試合の楽しみでした。これからは会場で直接お会いする機会はなくなりますが、今後ともPHEASANTSに変わらぬご支援を賜れましたら幸いです。
【両親へ】
お父さんが部活を勧めてくれてなかったら今頃なにもしてなかっただろうし、お母さんが部活の相談や愚痴を聞いてくれてなかったら辞めていただろうなと思います。ここまで育ててくれてありがとう。これからは社会人として一生懸命がんばります。

改めまして、4年間携わって頂いたすべての方々ありがとうございました。
4年 MGR広報 山田莉子

